[審判ノウハウ]ファウルの基準?シリンダーという概念

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審判の笛を自信もって吹く事は出来ますか?トラベリングやアウトオブバウンズは吹きやすいファウルだと思います。この記事ではぶつかった時などに発生するパーソナルファウルについて書いていきます。パーソナルファウルで基準となる、「接触、責任、影響、シリンダー」の概念を僕なりに説明していきます。

接触と影響

まず、ファウルが発生する際に基準となるものが3つあります。それは

  • 接触
  • 責任
  • 影響

です。

1.身体同士の接触はあったか?

まず、接触が無いことにはパーソナルファウルは発生しません。 例)手と手が触れた。手で相手の身体を押した

2.その接触を起こした責任は誰にあるか?

誰が接触を起こしにいったのか。例)DFがOFの手を叩いた。OFがDFを押した。

3.その接触から影響はあったか?

最後に1番重要な事。接触をしていて、「体勢を崩した」「手を叩かれてシュートリリース出来なかった」といった「不利な影響」があって始めてファウルがコールされます。

シリンダーとは

シリンダーという考え方があります。

これはコート上の選手全員が持っている領域で、膝から上下に伸びている円筒状の領域をイメージしてください。

ちょうど画像のような形です。

このシリンダーが何なのかという話なのですが、接触の時にこの領域が侵され、影響があったときにファウルが成立します。

このシリンダーの中での押し合いというのはお互いのシリンダー内での接触なのでファウルにはなりません。

この領域から手や足を出して相手を 押す・叩く・抱える などした場合にファウルがコールされます。

それはディフェンス、オフェンスも同じです。

接触があった際にもどちらのシリンダーが侵され影響が出たかを見ていけば笛を吹くのは楽になるのではないでしょうか。

少し余談ですが、素晴らしい距離感のDFですね。よくディフェンスの基礎で話される「1アーム」の距離感。

ドライブに対しても対応でき、シュートチェックも行きやすい距離感と言われています。

また、左手をハンズアップしてるのにも意味があります。オフェンスの選手は右利きで、シュート時に最短距離でシュートチェックに行くことが出来るのです。

オフェンス?ディフェンス?どっちのファウル?

審判初心者(自分がそうだっただけ)にありがちだと思うのですが、プレーを見ててどっちのファウルか分からない時ってありませんか?

基本的にはオフェンスが有利といわれているバスケです。ディフェンスは後を追っかけて対応するため、ファウルになりがち。

この、どっちのファウルか分からない時に、シリンダーの考え方が活きてきます。

なるべくシンプルに考えてファウルを吹きましょう。

接触があった際に、どちらのシリンダーが侵され、影響が出たか。

こうシンプルに考えると審判が苦手だった僕でも少しずつ吹くことが出来るようになりました。

また、良い審判の吹くバスケの試合を見るのもオススメです。

バスケの試合を見るついでに、審判の動き、ファウルを吹いた際のシチュエーションをインプットしておくと、似たシチュエーションがあった際にはコールしやすくなります。

日米の基準

日本とアメリカ(NBA)でもファウルが発生し、コールされる時は同様の基準が採用されます。

日本では接触があり、体勢を崩したり影響があればすぐにファウルコールされますが、アメリカでは体幹同士の接触ではあまりファウルコールがされないようです。

ただし、物凄くハンドチェックについては厳しく、ディフェンスの手が当たると影響がなくてもコールされます。

このルールを有効に使っているのがNBA選手のジェームス・ハーデンだとぼくは思います。

ディフェスの手に当ててファウルをもらうのが物凄く上手。

笛の吹き方

笛の吹き方ですが、競技中の熱くなっている選手にも聞こえるように3Sで増えを吹きましょう。

  • Strong 強く!
  • Shrot   短く!
  • Sharp  鋭く!

笛の音が弱いと、選手側からも「自信がないんじゃないか?本当にファウル?」「聞こえない!隣のコートの?」といった気持ちが出てきてしまい選手になめられたり、試合が荒れる原因にもなってしまいます。

吹いた判定が後になって「やっぱり間違ってたかも。。」と思う事になろうと、判定が間違っていたとしても、自信がなくても、強く!はっきり!笛を吹きましょう!

プロでもジャッジを間違う事があるものです。恐れずにたくさん吹いて練習しましょう!

以前の記事でも言いましたが、審判は勉強と場数です。練習の時から審判の役を買って出てどんどん笛を吹いて練習しましょう♪

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